Rhodes sidegroove, floor level. after the last train.

LOVE SONG

君に夢中

君に会うために生まれてきた——今ならそう言い切れる。 目を閉じても、君が見える。

↓ あの瞬間

[VERSE 1]

あの瞬間 時間が止まった
君が笑った それだけで
世界の色が全部変わった
もう戻れない 戻りたくもない
誰かに話したい でも独り占めしたい
この気持ちの名前はひとつだけ
君に会うために生まれてきた
今ならそう言い切れる

[PRE-CHORUS]

髪が風に揺れて
目が合った瞬間に
心臓が鳴った
これが始まりだって

[CHORUS]

君に夢中 どうしようもなく
目を閉じても 君が見える
今夜 全部 君のもの
この愛は止まらない
君に夢中 世界の誰より
抱きしめたら もう離さない
運命ってたぶんこれのこと
君と僕のためにある

[VERSE 2]

君のいない夜なんて
もう想像もできない
指先が震えるくらい
好きで好きでどうにかなりそう
街の明かり 全部君に見える
雨が降っても 虹が見える
君が笑えば世界が笑う
君が泣けば僕が全部受け止める

[PRE-CHORUS]

キスの距離まで近づいて
時間がスローモーション
呼吸も忘れるくらい
君しか見えてない

[CHORUS]

君に夢中 どうしようもなく
目を閉じても 君が見える
今夜 全部 君のもの
この愛は止まらない
君に夢中 世界の誰より
抱きしめたら もう離さない
運命ってたぶんこれのこと
君と僕のためにある

[BRIDGE]

言葉が足りない
でも伝えたい
君が全部 君がすべて
君のために生きていく
一生かけて愛する
誓うよ 今夜 ここで
星が見てる 月が見てる
僕らの始まりを

[CHORUS]

君に夢中 どうしようもなく
目を閉じても 君が見える
今夜 全部 君のもの
この愛は止まらない
君に夢中 永遠に
離さない 離したくない
運命ってたぶんこれのこと
君と僕のためにある

[OUTRO]

Oh, baby
君がいればそれでいい
この夜が このまま続けばいい
愛してる それだけ
ずっと ずっと

——一拍の沈黙——

(音が全部消える。ピアノ一音とクリックだけ残る想定。呼吸一回ぶん。)

仰向けに在る
天井の染み
息の落ち着く
汗の冷え出す

脈の鎮まる
腕の投げ在る
指の動かず
瞼の重い

目の乾き在る
染みを数える

上を見て在る
染みだけが在る
力の抜ける
重さだけ在る

前半は、できることを全部やっている。時間は止まり、世界の色は変わり、運命と永遠が誓われる——ポップソングが夜に約束できるものの全部を、出し惜しみなく、本気で。

そのあとに一拍の沈黙があって、音が消えて、天井がある。形容も比喩も誓いも無い十四行。動詞は熱を持たず、身体だけが在る。

事後の身体の記録と読んでもいいし、ポップソングへの批評と読んでもいいし、二つの書き方の衝突そのものと読んでもいい。確かなのは、この十四行が「できない」から置かれたのではない、ということだけ——全部やってみせた手が、最後に選び直している。その選択の痕跡までが、この曲の形。

君に夢中 天井の染み