Verse 1
殊にその論述は甚だしく冗漫。
論理の推移するテンポは驚くべき遲鈍。
しかも往々にして甚だしく晦渋。
文字は進めど、意味は容易に現れない。
問題の要點に觸れるまで、
あの場合、この場合と旋囘し、
ああでもない、かうでもないと思つて廻り、
肝要なところに至つて一向に要領を盡さない。
Pre-Chorus
よもや君ほどの人が、
かくまで遠囘りを好まれたものではあるまい。
それは單なる癖として
看過すべき事柄ではない。
Chorus
殊にその説明は甚だしく冗漫。
呼吸の推移するテンポは驚くべき遲鈍。
しかも往々にして甚だしく晦渋。
肝心な一言が容易に現れない。
問題の要點に觸れるまで、
言葉は幾度も旋囘し、
心は陶然として文を弄び、
結論のみが最後まで姿を見せない。
Verse 2
執筆者獨り、自己の腦裏に浮かび來る
思索の推移に陶然として、
あまりに多くを語りながら、
最も必要なことのみを語らない。
文字は美しく整へられ、
修辭は充分に盡されてゐる。
しかれども、
要點はいまだ明白ならず。
Bridge
かくの如きは、
決して正しき對話にあらず。
又斷じて
相手を導く所以ではない。
事は直ちに、
君と僕との名聲と威信に關する。
特定の習癖として
看過すべき事柄ではない。
Final Chorus
殊にその論述は甚だしく冗漫。
論理の推移するテンポは驚くべき遲鈍。
しかも往々にして甚だしく晦渋。
要點だけが今宵もなお現れない。
問題の要點に觸れるまで、
あの場合、この場合と旋囘し、
ああでもない、かうでもないと思つて廻り、
それでも君の一言を待ち續けてゐる。
Outro
切に君の省慮を希望する。
